えらいことになってしまった
770



「今日はコーチングの講演をお願いしていたのですが」

と連絡がはいって、

「あ、そうだった」

と現地に向かったのですが、レジュメがない。しかたなく、自宅に取りに戻ったが、見つかりません。やむを得ず、レジュメを持たずにタクシーに乗り会場に向かったところ、タクシーが道にまよってしまった。えらいことになってしまった、今日は人生最悪の日だ・・・

というところで夜中に目が覚めました。夢の詳細はもっと支離滅裂でしたが、ざっとこんな夢でした。こんな夢でうなされるようになったのか、というのが正直な気持ちです。研修とか講演とかでは講師は絶対に遅れるわけには行きません。そのプレッシャーが夢という形で現れたのだと思います。

ガチャガチャ感
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私は大阪中小企業家同友会という異業種交流会に月一で参加しています。大阪府だけで、2600社の経営者が加入しており、17支部あって、私はその支部のひとつに属しているのですが、毎回40〜50名くらいの参加者があります。全員中小零細企業の社長さんですが、女性も結構多いです。

毎回発表者が指名され、その人が1時間かけて自社の事業について語ることになっています。その後で、5~6名のテーブルで座談会をします。この座談会は「テーブル討論」と呼ばれています。

いろいろな会社の実情が聴けるのは、経営者相手のコーチングをやっていく上で、大変助かるのです。しかし、最も意義を感じるのは、経営者のオッサン・オバサンというのはこんな感じなんだ、という感覚を毎回体で味わえることです。

まず聖人君子みたいな人はいません。はっきり言ってみんなガチャガチャです。私も負けず劣らずガチャガチャですので他人のことは言えません。大阪の人はとくに気取らず、飾らず、露悪的ですらありますので、ガチャガチャ感は強いです。しかし、こんな俗人・凡人(失礼!)でも立派に会社をやって、利益を出している。自分もがんばらなくては、という思いを強くするのです。

経営者相手のコーチングをやっていこうと思ったら、こうした異業種交流会に入ることをオススメします。基本的には経営者しか入れませんが、なに、すぐにでも経営者になってしまえばいいのです。私が入会したのはクライアントさんがわずか3人の時でした。クライアント3名でも、経営者の端くれとして堂々と名刺を出す、こうした根性を磨いていくのがいいのです。ガチャガチャ感の最たるものでしょう^^

手柄を相手に譲る
768



私が統括している工場で、新棟を建設したところ、照明設備が新しいために大変明るく、作業環境がいいのです。しかし、従来使ってきた旧棟がずいぶん薄暗い感じがします。

これは旧棟の照明設備(水銀灯)を更新したほうが良いだろう、ということで担当の人に見積りを取ってもらったところ、結構高額の見積りが出てきました。

見積りが高い、ということでいろいろ検討してもらっていると、どうやら水銀灯の電球を最新型に交換するだけで結構な効果が出るらしい、ということがわかりました。試しに一箇所だけ交換してみると、ずいぶん明るい。

どうやら、業者さんの方は、照明設備の更新で話が来たため、電球を交換するという選択肢を留保し、まずは設備の交換で見積りを上げたようです。ま、先方も商売ですから。

「はじめから提案してくれればいいのに」

と思うでしょう?私もそう思います。これを業者さんに言うのは全然下手です。業者さんを批判するようなことを言ったのでは、こちらの気が済むだけで、この業者さんの尊敬を勝ち得ることはできないでしょう。それに、業者さんはもしかしたら、電球の交換だけでOKという事実に後から気が付いたのかもしれません。

私はこの業者さんに対して、

「いいご提案をいただき、ありがとうございます。助かりました」

と言っておきました。こうすればお互い爽やかな思い出だけが残ります。また別の仕事があった時はこの業者さんはベストを尽くしてくれるでしょう。

手柄を相手に譲ったほうが結局はトクです。そうして承認で人間関係を築いていくのがいいのです。

内なる自分の承認がもらえるならそれでいいじゃないか
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「ありがとう」という感謝の言葉は取りも直さず承認の言葉でもあります。相手がしてくれた行為を肯定しない限り、感謝の言葉は出てきません。

たとえば、電車で席を譲った場合、相手が一瞥しただけで、礼を言わなかったら、誰だって憮然とします。しかし、ひと言返してくれれば、それで不足はありません。つまり、承認(感謝)の言葉がごほうび、というわけです。

この「感謝の言葉」に関して、私は少々難しい経験をしています。

私のコーチングのウェブサイトは、コーチングをどちらかと言うと悩みの切り口から扱っています。ですから、

「何かアドバイスをください」

というメールをしばしば頂戴します。そのアドバイスを求める内容が、納得できないものもあります。先日派遣社員を転々としている人が、

「自分に自信がもてない。どうしたらいいですか」
「どんな会社がいいですか」
「どうしたら面接に受かりますか」

と訊いてきましたので、

「非熟練労働者で転々としていては、いつまで経っても自信は付かないでしょう。まずは手に職をつけることを考えませんか」

「就職・面接は相手があるので、成り行きまかせです。私にこんな質問をしても意味がないのではありませんか」

とメールを返しておきました。予想はしてましたが、なしのつぶてです。おそらく先方は私の答えに納得がいかなかったのだと思います。と言って、こういったメールを黙殺することはどうあっても気が進みません。結局、無視されるのを承知で返事だけは書くことになるのです。

こうなると、他人からの承認はもらえることももらえないこともあるわけです。しかし、内なる自分の承認がもらえるならそれでいいじゃないか、と考えるしかありません。

他人からの承認(感謝)というごほうびはもしもらえるならありがたいことなのです。

感謝は承認である
766



「ありがとう、助かったよ」

と言われたら、誰でもうれしいものです。これは礼を言われた人の行為が礼を言った人に評価されたわけですから、立派な承認です。つまり、感謝の言葉は承認の言葉であるわけです。

ところで、私の家内は台湾出身です。家内に言わせると台湾の男性は、

「味にうるさいし、食べ物にもうるさい」

のだそうです。ところが小生、若い頃にヨガや正食療法(Microbiotics)の影響を受けており、小食にして粗食をよしとするのが信条で、ご馳走というのにそもそも興味がありません。大衆食堂のメニューでも、コンピニの弁当でも、何の不足もないのです。

だから家内に言わせると、私は、

「食事や味覚に対しては全くうるさくないので、ほんとに楽で、助かっている」

とのことです。

特にほめられている感じはありませんが、そういうふうにありがたがられるとこちらも悪い気はしません。つまり、私のあり方が肯定的に受けとめられており、これも承認の一種なのでしょう。こうしてみると、積極的な評価でなくても、感謝が含まれている表現は、例外なく承認の一種だと言えそうです。
800 米国人と加点主義
799 加点主義こそ家族円満の秘訣
798 何で検索しても
797 雑談して終わり
796 コーチングを信じる

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795 やるべきでないことはやらない
794 ポジティブ・シンキング
793 上司に対するリーダーシップ
792 上京しました
791 おっしゃってることに共感できないですね

*
790 聞き方
789 空気の読めない人
788 減点主義と加点主義
787 下手な考え休むに似たり
786 志なくしてコーチングなし

*
785 口先だけの承認では絶対部下を欺けない
784 ゼロ・ベース評価は上司・目上にも有効
783 身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ
782 コミュニケーションは言葉だけにあらず
781 承認はゼロベース評価

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780 文頭で批判しても、文末で承認する
779 うだうだと人と関わること
778 NLPに対する私見
777 無為にして化す上司
776 究極の自己承認の言葉

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775 視界狭窄
774 結局コミュニケーションの問題
773 強い心
772 目指すのは9勝1敗
771 格好をつけない

*
770 えらいことになってしまった
769 ガチャガチャ感
768 手柄を相手に譲る
767 内なる自分の承認がもらえるならそれでいいじゃないか
766 感謝は承認である
*
765 漫才の傾聴
764 連続のドタキャン
763 女性は30〜40代が旬
762 ブログはコーチの条件
761 承認によって元気をもらう場

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760 行動力、ある人ない人
759 日経経営セミナーは無事終了
758 屋号
757 歩なし将棋は負け将棋
756 我流もまたよし

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755 面の考え方
754 セミナー・インデックス
753 SEO起業塾
752 所変われば品変わる
751 鬱を通告するセッション


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