視界狭窄
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松岡農水大臣の自殺がマスコミをにぎわしています。

だれだって生きているのがイヤになる一瞬はあります。その時は死に魅入られたように憂鬱な気持ちになるものです。こんな場合は、例外なく、

・何かにこだわる結果、ひどく狭いものの考え方をしている(視界狭窄)
・肉体的にも疲労している

ものです。私なら、あまり疲れているときは前向きに考えられないので、まず十分休息を取ります。その次に「視界狭窄」を正してくれる霊感の書を読みます。集中砲火を浴びているなら、それでもおそらく十分でないでしょうから、この際「視界狭窄」を正してくれそうな相手をカウンセラーまたはコーチにつけます。

とにかく死に魅入られたような精神状態を放置しないで、早め早めに手を打っていくことが必要でしょう。

それに事務所費なんてささいなこと、単に政争の具にされているだけで、アホなマスコミやアホな野党は適当にいなしておけばよかったのです。この人は有能なのにまじめ過ぎたのでしょうか。いずれにしても残念なことです。死んでも何も解決しないし、死が撒き散らす迷惑・害毒はおびただしい。これはホリエモンを見習って欲しかったです。

結局コミュニケーションの問題
774



20代前半のある若い女性が連絡を取ってこられました。自分の娘でもおかしくない年です。

とある営業所で事務員をしているのだそうですが、1年近くやってきてちっともミスが減らないとのことです。自分以外の上司や先輩は外回りで、朝と夕方にしかいないそうなのですが、毎日叱られることの繰り返しなんだそうです。

「どうしたらミスが減らせるでしょうか」

とこの人は言います。しばらくしゃべってみると、雰囲気は相当暗い感じです。これはミスが多いのが問題ではなくて、本人と周囲のコミュニケーションが悪いのが問題ではないかと直感しました。

「問題はミスもあるんでしょうけど、コミュニケーションが悪いことのほうがより大きな問題ではないですか」

「そうかもしれません」

と言われるので、こう訊いてみました。

「あなたは上司や先輩に挨拶するときに、挨拶以外になにか言いますか」

全く言わないそうです。

コミュニケーションが悪いために、上司や先輩からあら捜しされ、それがミスを際立たせる、という悪循環がおそらくあるのでしょう。コミュニケーションを良くして、上司や先輩からいろいろ指導してもらい、自然とミスが減っていく、という善循環に変えないとダメでしょう。

「では、挨拶以外になにかひとつ付け加えてみませんか。おはようございます。いい天気ですね。おはようございます。あ、散髪されたんですね。お帰りなさい。今日は暑かったですね。お帰りなさい。今日はどうでしたか、・・・という感じで」

「あなたの働きぶりを私はふだん見ているわけではありません。だからこれ以上はわかりません。あなた自身で工夫してみてください。結局ミスの問題というよりコミュニケーションの問題だと思いますよ」

以上でセッションは終了。わずか30分ほどの時間でしたが、この方の話を聴いてあげることができたのは良かったと思います。クライアント獲得とはまるで関係がないのですが、人生持ちつ持たれつですから。

強い心
773



コーチングのセッションでいろいろな人とお話するのですが、相手がどの程度の人かを判断する基準は自然と醸成されていきます。

私の場合、相手を見る基準は、

・どの程度生命力がみなぎっているのか
・どの程度の品位・教養を感じるか

です。

まず生命力のみなぎり方は声と雰囲気に出ます。あとは話す内容に出ます。一言で言うと明るく、肯定的な感じになります。と言っても、単に成功哲学にかぶれていて、ハイパーアクティブなだけの人は品位・教養に欠けます。こんな人は発展途上です。

また教養は大変あるが、生命力のみなぎり方にかける人もいます。同じく発展途上です。

だから生命力があって品位を感じる人がホンモノです。ホンモノも少ないながら実生活で散見されます。ホンモノの共通点はいろいろな経験をしてきた結果、鍛え抜かれていて、不満や悩みをはね返す「強い心」を持っているということです。少々のことには動じない感じがあります。

カウンセリングやコーチングといった助言行為は決してテクニックだけではダメです。よく目標達成と言いますが、単にテクニックで目標と言われても、白けてしまいます。「強い心」を持っている人格から目標を扱ってもらう必要があるのです。

人間ともすれば弱い心に流れてしまいます。強い心をつくる努力は中村天風さんのような達人でも死ぬまで続けたわけです。だからカウンセラーやコーチも日々「強い心」を養い、ホンモノを目指すべきだと考えるのです。「弱い心」のカウンセラー・コーチにさしたる存在意義はないと思います。

目指すのは9勝1敗
772



あるクライアントさんがこう言われました:

「食べれば体重が増える体質なので食事制限しているが、飲みに行くとついつい食べ過ぎてしまう。わかっちゃいるけれど止められない。どうしたものでしょうか」

私はお答えしました。

「一直線にダイエットできる人は実際のところいないんじゃないでしょうか。小さな失敗は数多くするのだけれど、都度都度立て直して、全体として小食を達成できた人が結局体重を減らせるのでしょうね。とすると、ポイントはいかにダイエットするか、よりもいかに失敗したときに立ち直るかでしょう」

私自身の経験からして、食欲という本能にもろに向き合うと絶対に勝ち目はないと考えています。だから小さい失敗にこだわってしまうと、さらなる失敗を生みます。大局の生活態度を押さえたら、後は小事にこだわらないのがいいと思います。

何事も7勝3敗くらいならだいたいやっていけるのですが、ダイエットなら目指すのは9勝1敗くらいでしょうか。10勝ゼロ敗を目指すとうまくいかない、というのが私の個人的な経験則です。要は人生トータルで成功が失敗を上回ればいいのです。

格好をつけない
771



あるクライアントさんがこう言われました:

「自分は会議では他人にどう思われるか、たいへん気になる。一言で言って、他人よりレベルの高いことを言ってやろうと躍起になる。そのために他人の意見が良く聞けておらず、たまにとんちんかんな発言をしたり、話についていけなかったりする。どうしたものだろうか」

私はお答えしました。

「私も基本的にまったく同じですよ。ただひとつ違うのは、とんちんかんな発言は、ほかの出席者のプライドを傷つけたりすることはない、と理解している点です。むしろほかの出席者に、

『馬鹿なやつだ』

と思わせる結果、その人たちの優越感を刺激するわけですですから、感謝してもらってもいいぐらいなんですよ。相手の優越感を逆手に取ると開き直れます。だから、話についていけない場合にオススメしたいのは、話題についていけなくなったら、

『あの〜、今のポイントいまいちついていけないんですけれど、もう少しわかるように解説していただけませんか』

と言ってみることですね。他の出席者は優越感を刺激され、

『あ、自分の見せ場をつくってくれてありがとう。キミはほんとにいい奴だよ』

思ってあなたの味方になってくれることでしょう」

変に格好をつけず、わからないことをわからないと言える人が他人の心をつかむ、ということなのです。
800 米国人と加点主義
799 加点主義こそ家族円満の秘訣
798 何で検索しても
797 雑談して終わり
796 コーチングを信じる

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795 やるべきでないことはやらない
794 ポジティブ・シンキング
793 上司に対するリーダーシップ
792 上京しました
791 おっしゃってることに共感できないですね

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790 聞き方
789 空気の読めない人
788 減点主義と加点主義
787 下手な考え休むに似たり
786 志なくしてコーチングなし

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785 口先だけの承認では絶対部下を欺けない
784 ゼロ・ベース評価は上司・目上にも有効
783 身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ
782 コミュニケーションは言葉だけにあらず
781 承認はゼロベース評価

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780 文頭で批判しても、文末で承認する
779 うだうだと人と関わること
778 NLPに対する私見
777 無為にして化す上司
776 究極の自己承認の言葉

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775 視界狭窄
774 結局コミュニケーションの問題
773 強い心
772 目指すのは9勝1敗
771 格好をつけない
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770 えらいことになってしまった
769 ガチャガチャ感
768 手柄を相手に譲る
767 内なる自分の承認がもらえるならそれでいいじゃないか
766 感謝は承認である

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765 漫才の傾聴
764 連続のドタキャン
763 女性は30〜40代が旬
762 ブログはコーチの条件
761 承認によって元気をもらう場

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760 行動力、ある人ない人
759 日経経営セミナーは無事終了
758 屋号
757 歩なし将棋は負け将棋
756 我流もまたよし

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755 面の考え方
754 セミナー・インデックス
753 SEO起業塾
752 所変われば品変わる
751 鬱を通告するセッション


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