氷室の日(7月1日)
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日曜日にコーチング研修の講師で金沢に行っていました。丸一日6時間のセミナーでした。

さてたまたまその日曜日が「氷室の日」だったのです。主催者が昼食時に氷室饅頭をふるまってくださいました。

氷室の日(7月1日)

7月1日は金沢の風習で、氷室饅頭というのを食べます。おそらく、金沢市民の99lはこの日1個といわず何個も食べるでしょう。

これは、藩政時代に加賀藩から徳川幕府へ氷を献上する日でした。(旧暦6月1日)氷室とは冬に雪を入れて、氷としてためておいた室(むろ)で、兼六園の中にその跡があります。夏のこの暑い時期に、筵と笹の葉に厳重にくるんで、金沢より、江戸の藩邸まで運ばれたそうです。その、将軍献上のための氷が無事届けられるように、神社に饅頭を供えて祈願されました。

そんな事から、町民にもこの日は氷のかわりに饅頭を食べる風習ができました。また、この饅頭を食べることは夏を越す体力を養い、無病息災を願う意味もあります。この日、早朝より市内の饅頭屋さんには、長い列が出来ます。自宅用はもちろん、娘さんの嫁入り先に届けるので、一人の人が次々に何個も買っていかれます。

とてもおいしい酒饅頭(麦饅頭)で何個でも食べられます。


ということですが、タイミングよくそんな日に金沢に行ったことが感動的です。

日常の繰り返しを破る
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京都大学交響楽団の演奏会に行ってきました。場所は兵庫県立芸術文化センターでした。会社を出てから会場に到着するまでにわずか30分とちょっと。そこからが別世界です。出演しているのは私の子供でおかしくない世代で、ソリストも、指揮者も私より年下です。そういう時代になったわけですが、たまにはそうした若さに触れるのもいいものです。当日券は1000円でした。ちょっと工夫すれば日常の繰り返しを破ることが簡単にできる、たいへん良い時代になりました。

仕事はもちろん大切ですが、職場というムラ社会だけに埋もれて歳をとってもつまらん、と思います。だから、職場の人間関係で問題を抱えるクライアントさんには、日常の繰り返しを破ることをオススメすることがあります。

決して逃避せよ、というのではないのです。自分と全く違った価値観が外の世界にあって、それに触れるのは、視界狭窄を起こしてまともなバランス感覚を失っている時には、効果があるからです。職場の世界のいざこざなんぞ、ほかにいろいろな価値観が存在することに思いをいたせば、小さいものです。

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パーソナル・コーチングではクライアントさんが凪(なぎ)に入ることはよくあります。凪(なぎ)、つまり膠着状態はあるものです。だれでも多かれ少なかれ経験することです。

私は凪というと戦国時代の「籠城」を連想します。何ヶ月も城を取り囲む。来る日も来る日も結果は出ないわけですが、そこは双方とも辛抱というわけです。凪いだ状態で焦ったり、一喜一憂を繰り返してもよろしくありません。戦国時代のいにしえに思いを馳せてじっと我慢する、これに尽きると思います。

ですが、同じ凪(なぎ)であっても、本人の志がない状態で凪いでいるのか、本人の志が明確なのに凪いでいるのかでは、かなり質が違います。

本人の志が挫折した結果、当面の志がない状態で凪いでいるクライアントさんがいらっしゃいます。どうしても愚痴が多くなりますが、私の流儀としては指摘はしても批判はしません。主にカウンセリングでお相手していますが、それもしかたがないな、と思います。

私個人は、このところ志は明確だが、凪いでいます。凪は終わると状況は急に進みますので、ある意味臨戦態勢でなければなりません。毎日できることをこなして行くのが大切だと思っています。

ま、境遇はある意味共通ですので、お互い頑張ろうよ、というところです。

「いざとなったら」、このポイントを押さえよう
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「いざとなったら」を押さえているかいないかで開き直りに差が出ます。たとえばいざとなったら生活保護を申請する手もある、ということを知らない母子家庭の母親は、追い詰められたら無理心中を選択してしまう可能性があるわけです。

一時期の不況と打って変わって現在好況です。もちろん業種によって温度差はあります。しかし、一時リストラにおののいていたサラリーマンは、今度は仕事がこなせるかどうかの重責におののくことになります。

そういった場合、真面目で責任感が強い人ほど、メンタル面の重荷を自分で背負い込みがちです。責任感が強いのはいいのですが、必要以上に自分を追い詰めても、効率はかえって下がりますし、なによりも鬱が心配です。

決して無責任を奨励するつもりはありませんが、サラリーマンはいざとなったら手を上げればいいのです。責任は会社として取るもので、担当者個人として取るものではありません。

まず、「いざとなったら」、このポイントを押さえるのが鬱を回避するために大切なのです。

その次のポイントは、「精神的な重荷は成り行きに背負い込ませよう」ということです。必要以上に心配しても、不毛です。もちろんベストを尽くさなければなりませんが、ベストを尽くすためには精神的に追い込まれていないことが必要です。ベストを尽くしつつ、成り行きに身を委ねる。「成り行き」というのは意外に力があるものです。

とにかくメンタル・ヘルスを維持するには、精一杯やったら後は必要以上に自分を責めないことです。責任感が強いのはいいですが、それで心の病なんかになっても何にもなりません。

クライアントさんが重圧に押しつぶされそうになっていたら、私はこの「いざとなったら」の話は決まってするようにしています。

苦手な歯科
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一年半ぶりに歯科の定期健診に行きました。本当は半年ごとに定期健診の案内が来るのですが、まる1年間サボっていたのです。

私の歯はどちらかというとひどいほうです。私の子供のころは歯磨きは朝するものだ、と教えられていました。しかし、歯磨きは朝したのではまるで意味がないのです。正しくは夕食後すぐにするのが正解です。しかし、そうしたことを認識したのは成人してからで、虫歯だらけになっていました。

30代半ばで歯周病にかかり、ちょっとしたことで歯茎から血を出していたのです。しかし、今はブラッシングの技術は何とか身につけたため、歯周病だけは完治し、出血することはまずありません。

しかし定期健診ごとに虫歯が見つかったりします。理論的には歯磨きが完全であれば、虫歯はありえないのです。といって、毎日糸ようじを使ってまでは磨く気持ちにはなりません。歯は私にとっては苦手な対象なのです。当然ながら、歯科医院は解放されて喜びを感じる対象です。

ただコーチングを始めてただひとつ歯科医院に対する思いが変わったことがあります。コーチングのクライアントになっていただいた歯科医は五指を数え、医大の歯学科の先生もクライアントになっていただいたことがあります。治療を受けると、

「ああ、あのクライアントさんはあんなことを言ってたな」

という記憶がなつかしく思い出されるようにはなりました。
850 スキルではなく意欲に働きかけるのがコーチング
849 まず相手の現状を肯定しよう
848 受身の練習
847 承認の共鳴
846 記憶力の減退

*
845 子供が泣いて連絡が取れない?
844 方便をでっちあげる
843 聴衆1000名
842 心臓を鍛える
841 とりあえず承認しておこう

*
840 コーチングも選択肢のひとつ
839 役回り
838 加点主義・原点主義が人生の分かれ道
837 関係改善のやり方はある
836 意欲があるかないか

*
835 ライフワークはわからなければぜいたく品
834 まず、変な人に辞めてもらう
833 説得がうまい人
832 国会討論というけれど
831 絶対相手を承認してはいけないコミュニケーション

*
830 真我の発動
829 不親切なようでも
828 批判せずに相談しよう
827 単純化
826 存在感の出し方

*
825 チャレンジを続けるところに自己承認はある
824 指摘と批判は紙一重
823 加点主義とあげまん
822 自分をゆるす
821 他人をゆるす

*
820 承認は元気の源泉
819 少子化社会は意識的なコミュニケーションが不可欠
818 コミュニケーションでケアしなければならない時代
817 いかにオープン・クェスチョンに慣れてもらうか
816 バランス・シート経営

*
815 氷室の日(7月1日)
814 日常の繰り返しを破る
813 凪
812 「いざとなったら」、このポイントを押さえよう
811 苦手な歯科
*
810 心の法則の誤解
809 夢は他言しない
808 まともな人だけ相手にする
807 逆境に勝る師なし
806 癒しの傾聴はやらない

*
805 武豊町
804 自己実現の陥穽
803 承認は自我を育てる
802 人間相手は加点主義しかありえない
801 外的コントロールは減点主義だから古い


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