最も求められている善事
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「とにかく科学技術の進歩が速いので、世の中の変化・進化が速過ぎる」

というのが21世紀初頭の昨今を表現する言葉でしょう。決定的なのはコンピューター技術の進歩で、インターネットが社会のインフラになってしまったことです。その結果としてものすごい量の情報が洪水のように押し寄せて来ます。それに対応できる人できない人がいて、個人格差を生んでいきます。いわゆる格差社会です。

その結果としての社会の病弊は、うつの増加です。年率20パーセントで増加していると言われています。うつの本質は圧倒的な情報量と格差に圧倒されて、自分が肯定(承認)できなくなることです。自分が肯定できる人がうつになることはありえません。

情報量や格差に振り回されて生きていると、それに押しつぶされてしまうと感じませんか。押しつぶされてしまうと自分が肯定(承認)できなくなって、その結果うつになるのです。

やはり原点を持って、その一点は揺らがないという必要があると感じます。

その原点とは自分で自分が肯定できることです。自信というのも自己を肯定できることに尽きます。コーチング的に言えば「自分を承認する」ということでしょうか。

とある仏教徒の方から教えていただいたのがきっかけで知ったのですが、この世には因果律という真理があります。その内容は、

・善因善果
・悪因悪果
・自因自果

結局、自分が行なったことの良いことはよい結果として、悪いことは悪い結果として、自分に返ってくるわけだから、やっぱり善事は積極的に行なうに限るということなのです。善を成す限り、神仏の加護がある、ということになります。善事を積極的になしている限り、至らぬ自分でもまあ肯定できるものです。

善をなす→自分が承認できる

因果律から言って、これは真理です。ではその善事とは何をすればよいのか。

電車で席を譲る?確かにそれもありますが、他人を承認(肯定)することが最も求められている善事だと思います。だれもが承認されたがっているわけだから、承認して差し上げるのです。そうすると相手からもお返しに承認してもらえます。

相手を承認してあげることが、自分の承認の基(もとい)であるし、お返しに承認してもらったら一粒で二度おいしいと言えないでしょうか。そして承認し承認される余慶として、うつの防止の効果もあるのです。他人を承認すれば、自分が何重にも祝福されると言えるのではないでしょうか。

サイバー空間の墓標
604



私が世を去っても、私のウェブサイトは、誰かが消さないかぎり、何百年も残っていく理屈です。その意味でウェブサイトは墓標ともなりうるのではないか、と思います。今はインターネットが生まれてやっと10年、そんなことを考える人は多くないと思いますが。

ウェブサイトの墓標はサイバー空間のゴミです。宇宙のゴミみたいなものでしょうか。しかしかってその人物が書き記した全ては残って後世の人の閲覧は一応可能なわけです。

ミケランジェロの作品が何百年たった今、システィナ礼拝堂に残っているように、私たちのウェブサイトもサイバー空間に残ることになります。昔のウェブサイトの日本語は、今で言う「徒然草」のような感じであることでしょう。

そう思うとホームページ製作・ブログ書き込みは面白いと思いませんか。

結婚相手を見つけるのもウェブ対策
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結婚相手を見つけたい、という内容でコーチングをしたことは男女ともあるし、現在も進行中です。

しかし、現在情勢は刻々変わっていると言って過言ではないでしょう。私がその昔やったように釣書をつくってばらまくという方法は、今でも有効な手段であることには変わりがないですが、そのほかにいろいろな手が使えます。

・釣書にホームページ・ブログのURLを載せる・・・閲覧してもらえば、一挙に距離が縮む?

・ミクシィを使う・・・匿名で多くの場合、最初は外見がわからないが、手がかりにはなる

・スカイプを使う・・・長距離恋愛にはもってこい。ログイン状態が表示されるし、カメラつきもある

とくにホームページ・ブログを駆使すれば、釣書なんかほんのとっかかりで、ホームページ・ブログを訪れてもらう手段に過ぎなくなることでしょう。ホームページ・ブログこそメインの媒体なのです。

ホームページ・ブログで情報発信できる時代になって、ずいぶんいろいろな人と知り合える世の中になって来ました。私なんかもホームページ・ブログを経由して日本全国はもちろんのこと、海外在住の方から連絡を頂戴して、クライアントになってもらっています。

もちろんデータベースでマッチングする既存の結婚紹介業に登録する手も使えます。しかし、この業態は以前のような画期的なウリはもはやないと言っていいでしょう。早晩淘汰されていくような気がします。

世の中の移り変わりは驚くべきスピードです。私の学生時代はPC8801という8ビットパソコンでした。今はグーグル・アースの時代です。結婚相手を探すのもウェブ対策が有効な時代ではないだろうか、と思わずにいられないのです。

ADDへの提案
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ADD (Attention Deficit Disorder)の方とのコーチングは現在もやっていますが、今回また1名増えました。

ADDという言葉も最近社会的に認知されるようになってきました。まだ「セクハラ」ほどには一般的ではないですが、「パワハラ」程度の認知度はあるのではないでしょうか。もちろんわたしはADD の専門家ではありませんが、ADDは病気ではなく個性として扱うのが私の考え方です。

たしかにADDの人は片付けられず、忘れ物が多いです。しかし経験的にADDの人はフツーの人よりもアタマのいい人や個性的な人であり、おおいにやりがいを感じるのです。

さてADDの特徴は、

□ 注意力散漫。
□ 注意力は持続しないが、極度に長時間集中できることもある
□ 短気。
□ 計画性はなく、混乱しており衝動的。急に決心したりする。
□ 時間の感覚に波があり、何かを行うのに要す時間がわからない。
□ 言葉を概念に、概念を言葉に変換できない。
□ 指示に従うことが困難。
□ しばしば白昼夢にふける。
□ 結果を考えずに行動する。
□ 社交上のたしなみに欠ける。

たとえば、「のだめカンタービレ」ののだめちゃんはADDだと見ていますが、どうでしょうか^^

要はよい習慣をつけて、都度アタマを使って考えたり判断したりすることをなくして、条件反射的に体が動けば状況は改善できると見ています。

当のクライアントさんはとにかく片付けられるようになりたいと言われるので、下記を提案してみました。

・夜風呂をわかすときは、わくまでテーブルの上を片付ける
(朝起きて、テーブルが散らかっているとめげるそうです)

・トイレに立つときは、ついでに床のものを何かひとつ拾ってもとの位置に戻す

・パソコンをつけた時は立ち上がるまで、本を1冊でも2冊でもいいから本棚に戻す

とにかく日常の行住坐臥が片付けるという行為と無意識に関係づけられていれば、少しは改善するでしょう。たとえひとつひとつは少ししか改善しなくても、その「少し」の積み重ねがモノを言う、ということです。

ADDはその傾向と戦おうとせず、持ったまま上手に生きていくのがポイントと考えています。

モード切替の前に前置きを
601



パーソナル・コーチングのセッションと言っても、全ての時間をコーチングしているわけではありません。クライアントさんの気持ちの整理が必要ならカウンセリングもやります。

これが体験コーチングになると、いろいろなコミュニケーションが混在するようになります。体験コーチングは「自分のコーチングを買ってもらう」ことなので、あらゆるコミュニケーションを駆使する必要があるわけです。

・アイスブレーク
・カウンセリング
・ティーチング
・コンサルティング
・クロージング

ただ全ての要素を混在させるとクライアントさんも混乱してしまいます。コツは、モード切替をして、そのモードのうちは他のモードを混ぜない、ということです。

たとえば、

「じゃ、私が知っていることをちょっとお話しますね」

と前置きして、ティーチングしてしまう。そして、

「以上ですが、これを聞かれてどうお感じになりました」

とコーチングに戻すわけです。

クロージングなら、

「体験コーチングは以上ですが、どうですか?まずは12回コーチングを受けてみられませんか」

と持って行きます。いずれもモード切替の前に前置きを置けばいいのです。この「モード切替の前に前置きを置く」というテクニックはいろいろ応用可能です。

たとえば世間で言うところの「提案営業」にはいろいろなタイプのコミュニケーションを混在させながら、お客を納得させる必要があります。前置きをしながらモード切替ができれば、思考が整理されて整然とした印象を相手に与えることができるでしょう。
650 コーチングは切り返しでこなすもの
649 情愛
648 選択のコーチング
647 同じ人間として見て味方になる
646 包容力とは

*
645 紙は必要悪だ
644 何度でも言う
643 レッツ(Let's)のコミュニケーション
642 他力による安心立命
641 ホームページの相談

*
640 コーチを演じる自分
639 満48歳、亥年年男
638 女性的な女性
637 認定コーチの合格通知
636 専門を意図的に創り出す

*
635 アサーティブネスのその上
634 椿姫タイプ
633 被害者口調と承認口調
632 早朝営業・深夜営業
631 絶対者とどう繋がるか

*
630 おせちビュッフェ
629 ワンポイントの相談
628 必要なものは与えられる
627 毎回が初回のセッション
626 認定コーチの資格を取得

*
625 離婚とコーチング
624 不遇の時期をいかに面白くするか
623 イエスマンではコーチは勤まらない
622 チャンク・ダウンは問題のすり替え
621 セッションのキャンセル

*
620 沈黙がち、途切れがち、そして暗くなりがち
619 整理整頓が不可能
618 異業種交流会
617 日中何をするのか
616 一家に蔓延

*
615 食あたり
614 自己承認
613 戦意喪失
612 電話勧誘
611 フンとハイ

*
610 日に新た
609 ブログ記事は残った・・・
608 悩める人相手のコーチング
607 顔の見えるサイトを
606 孫引きの感化力

*
605 最も求められている善事
604 サイバー空間の墓標
603 結婚相手を見つけるのもウェブ対策
602 ADDへの提案
601 モード切替の前に前置きを

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001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
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