960 想いは現実化する



昨日、クラッシックのオケのコンサートに行って来ました。たまたまホール・ウィングの2階席に当たりました。同じく行くと言っていた知人を探したところ、ホールの1階席で見事発見しました。これが裸眼でです。手を振ったところ先方も気付き、コンサート終了後お茶して帰って来ました。今までステージの演奏家がはっきり見えたことはなかったですが、今回は素晴らしくはっきり見えました。

レーシック手術を受けたとあまり人に公言するのは正直はばかられます。美容整形とか、裏口入学の感じに近いでしょうか。要はお金で解決した、というわけです。個人の手柄とは到底言い難い。試しに以下二つを比べてみてください。

「ねえねえ、あの人本を出したそうよ」

「ねえねえ、あの人レーシック受けたそうよ」

前者は誇らしい感じがしますが、後者は気恥ずかしいと言うしかないです。しかし、レーシックのインパクト自体は大変なものです。ある意味人生が変わります。長年もっと見えたらなぁ、と思わないことはなかったのですが、一瞬にして状況が変わってしまいました。想いは現実化する、これを噛み締めている昨今です。

959 「決める」までがコーチング



私は若い頃、ソフトウェア業界にいて、ずいぶんとプログラムをつくったものですが、最初の上司はこういう考え方でした:

「プログラムは設計書の段階で完成だ。その後は要は作るだけの作業だ」

当時プログラミングという作業自体が未熟であった私は、その意図するところがよくわかりませんでした。設計書も大切だが、プログラミングも簡単ではないな、が本音だったのです。しかし、プログラミングが完全に身につけば、この考え方は納得できます。

さて、コーチングではよくコミットメントという言葉が使われます。具体的にはどうあっても実現しようと決意することです。青木仁志氏の講演を聴きにいくと、

「決めている、決めていない」

という言い方をされます。99パーセント決めているのは決めたうちに入らないそうです。100パーセント決めなくてはならない、という言い方をしておられました。

100パーセント決心できていれば、プログラムの設計が完了した状態で、後は作るだけ、という段階にあるわけです。ここまで来れば実現したのも同じことなのです。もちろん困難はありますが、それはプログラミングの困難であって、乗り越えられるのです。なぜならすでに決めているからなのです。

こんな相手とのセッションは楽なものです。進捗管理とモチベーションの刺激だけをやってればいいので、セッションも短時間で終わります。しかし、こんな段階のコーチングはオマケみたいなものです。

やはり、設計書の段階こそコーチングが必要なのです。だから、決まっていない相手ほどコーチングのやりがいがあるのです。実際は50パーセントくらいしか決めていない相手が大半ではないでしょうか。だから100パーセント決まるように支援するのが、コーチングの意義だと思うわけです。

つまり、コーチングの意義はクライアントがいかに決心するか、いかにコミットメントを高めるか、ここに尽きるわけです。100パーセント決めるのを支援する作業がコーチングなんだと思います。そのあとの進捗管理はクライアント各人に一任すればいいのです。プログラミングはプログラマーに任せても、設計書が完成していれば、問題なくできあがります。ま、こんな感じでしょうか。

いろいろやってきて、「決める」までがコーチングだと思うのです。それから後の「進捗管理」はむしろコーチングと分けたほうがいいのではないか、というのが今の考え方です。進捗管理よりは、モチベーションを刺激し、維持するのがそれから後のセッションの目的であるわけです。

958 ナバホ族の精霊



ファシリテーションは気をつけないときれい事に流れてしまう傾向があります。参加者が本音では、

「そうは言ってもね」

と思っても、敢えて個人攻撃につながりかねないシビアな部分は、

「ま、黙っとこうか」

ということになってしまいます。しかし、これでは真の気付きと言ったものに遠いでしょう?

知人のHさんの言い方はおもしろい。彼はこう持っていきます。

「インデアンのナバホ族に精霊がおりると、何を言っても許されるのだそうです。これからナバホ族の精霊に降りてもらいます。ハイ、これで何を言っても許されます。遠慮なく発言してください」

こうユーモラスに持っていけば、発言しやすい雰囲気ができるし、ファシリテーターがここまで言うのだから、

「ま、敢えて言ってみようか」

という気になります。普通の人が普通に言ってもHさんみたいに乗せることはできないと思います。Hさんの人徳のなせるワザでしょう。とはいえ、うまいやり方で参考になりますね。

957 日経経営セミナーに4度目の登場



2008年2月27日に日経経営セミナーに4度目の登場です。
ホームページに載せていただいてます。

http://www.cwo.zaq.ne.jp/coach/nikkei_seminar4/

入門セミナーなのであまり突飛もない話もできませんが、マンネリにならないよう工夫します。私のセミナーでは必ず選択理論の話をします。その意味ではアチーブメント社のセミナーに近いかも知れません。

956 心で見る



私は小学校に上がった時から、視力検査で残される生徒でした。小学校4年で両眼0.3で、眼鏡をかけることになりました。当時喘息持ちで猫背だったし、中高は進学校だったこともあって、度数は急速に進みました。

高3で受験のストレスも手伝って神経性のドライアイにかかってしまいました。これはなかなか出口が見つからず、結局2年も浪人することになったわけです。今にして思えば、このままではいけないという心身からの警告であったと思います。

そのころ病院にかかっても、クスリを処方されるだけで一向に効果がないので、民間療法としてヨガの道場に何度か行ったことがあります。そこで視力検査をした時に、

「そんなに悪いのか」

と言われて愕然としました。当時もはや度の強い眼鏡をかけてもうまく見えないし、すぐ目が疲れてしまってダメだったのです。そのとき、インストラクターの先生が、

「私も何度か耳を手術していて、あまりよく聴こえないのです。しかし『心で聴く』、これが大切なのです」

と言われました。へ〜、なるほど、と思った次第です。

「見えなかったら、『心で見る』のだな」

それ以来、見えなくても変に逡巡することなく、周囲の人に、

「ねえ、よく見えないのだけれど、あれ何て書いてあるの」

と遠慮なく訊けるようになりました。見えていても、心で見えていなければ見えないのと同じ、これはその通りであって、強度近視でよく見えなくても健常者と変わらないパーフォーマンスを出せるのです。ドライアイは大学2年のときに何とか克服し、その後30年近くの間、6度の度の強い眼鏡をかけて矯正視力は0.6程度でどうにかこうにかやってきました。とくに健常者と比べて遜色なかったと思います。車だって免許もあるし、できるだけ運転しないようにはしているが、必要であれば運転もします。

しかし、『心で見る』にはやはり気力が必要です。長年、

「これだけしか見えないのか」

という想いと、

「いや、それでも立派にやって来たじゃないか、しっかりせい」

という葛藤の毎日だったわけです。だから今回レーシックで1.5になったのは、私の人生で極めて画期的なことなのです。たまたま、そういう時代だっただけじゃないか、という考え方も出来るのでしょうが、

「想いは叶う」

これを噛み締めた体験でした。今まで出ずっぱりだったのですが、屋外を歩くというのはこんなに楽しいことだったのか最近思い始めています。こういう想いは30年間、『心で見る』でやってきたご褒美、というところでしょう。
999 畢竟何を学ぶべきか
998 信によって立つ
997 今やってることと陸続き
996 わかっていても問いかける

*
995 祈りて願ふ事は、すでに得たりと信ぜよ、さらば得べし
994 人見て法説け
993 長く続けたほうが勝ち
992 よくある話ですね
991 良きクライアントは良きコーチである

*
990 夢や目標がない
989 出会いと転機
988 外に出て行くべし
987 プロのコーチは昼間は何をしているのか
986 コーチングの金銭感覚

*
985 先制攻撃
984 自己啓発セミナー系社員研修
983 転職でコーチング
982 人事を尽くして天命を待つ
981 外的コントロールに対する社会一般の認識

*
980 優雅さということ
979 控える・持ち上げる
978 短所を直す・長所を伸ばす
977 コーチングの認定
976 コーチングの研修

*
975 自分に寛容であれ
974 他人のふんどしで相撲をとる
973 フィードバックは北京ダックのようなもの
972 英語の勉強
971 便所の落書き

*
970 無能であっても理解ある上司
969 西はりま天文台
968 出ました、2.0
967 プラスアルファ
966 自分をつくらず正直に

*
965 鉢のとれた鉢かづき
964 学びは受身ではなくて取りに行く
963 今年は歩こう
962 すんだことだし、もう忘れましょうよ
961 星空ウォッチング

*
960 想いは現実化する
959 「決める」までがコーチング
958 ナバホ族の精霊
957 日経経営セミナーに4度目の登場
956 心で見る
*
955 「気」の良さ + 自負 = 感化力
954 相反する価値観の使い分け
953 2008年はアウトドア元年
952 リアルとバーチャル
951 “I”メッセージは舌禍を最低限に抑える働きがある


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001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
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