![]() 保健師という人々がいます。Wikipediaによりますと、 保健師(ほけんし、英Public Health Nurse)とは、保健師助産師看護師法(以下、保助看法と記す)において、「保健師とは、厚生大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者」と定められており、看護大学や保健師養成校にて所定の教育を受けた後、保健師国家試験に合格して得られる国家資格(免許)である。 (中略) 保助看法第19条において、保健師国家試験の受験資格として「看護師国家試験の合格者」があげられているため、保健師は基礎資格として看護師免許を所持していることが前提となっている。 (中略) 地域の保健師は疾病の予防活動や健康の増進、在宅で病人を抱えている家族への家庭看護方法の教育、保健情報の提供などとともに、医療機関やかかりつけ医、訪問看護師などとの連携を促す役割も重視されている。地域保健法の規定によりその対象にはその地域に住むすべての住民が含まれる。保健師の業務は主に市町村保健センターと保健所で行われている。保健センターで働く保健師は乳幼児や妊婦、成人、高齢者など幅広い年齢層を対象としている。保健所保健師は障害者(精神・身体など)、難病患者を対象としたり、危機管理に関わることもある。 要は看護師の上級資格の保有者で、保健所に勤務する方々ということです。 過日この保健師のためのコーチングのセミナーを依頼されたのです。受講者は全員女性でした。 どう考えても保健師と地域住民ではレベルが違い過ぎます。はっきりしているのは保健師さんたちがコーチング技法を使うのであれば、答えはクライアント(地域住民)のなかにない、ということ。ただし相手に合った指導をしなければまったく意味がない、という意味では答えはクライアント(地域住民)のなかにあるということになります。 私はこう申し上げました。 「皆さん、迷わず提案という形で答えを相手に渡してください。しかし、答えを押し付けるのではなく、コーチング・スキルを駆使して、答えを納得してもらってください」 「コーチングでは提案してはいけない」という教義に凝り固まった講師がたまにいると聞いていますが、そんな講師に運悪く当たったら保健師さんたちは迷惑もいいところでしょう。保健師さんの場合、ポイントは相手に渡した答えにいかに納得をとりつけるか、ということであるはずです。 そのためには「外的コントロールの排除」と「承認」の説明に大半の時間を取りました。コーチング・セミナーでは通常、受講者同士で実習する時間を取りますが、今回は一切割愛しました。地域住民を想定したロールプレイにさしたる意味なし、と判断したたためです。 代わりに、話の長い相手の話を短くするには、GROWモデルをつかって、まずゴールを押さえたほうがいいですよ、とかタイプ分けをするとこんなタイプがありますよ、というのをお話しました。こういった内容のほうが受けたみたいです。 皆さん熱心に聴いていただいて気持ちのよいセミナーでした。
![]() 長野県飯山市にコーチング・セミナーで出張しました。 新大阪−名古屋間は新幹線、名古屋−長野間は特急しなの、長野−飯山間は飯山線の気動車で、全行程片道で6時間かかります。セミナーは4時間。朝6時の電車で出て、帰りついたのは0時前の電車でした。大阪市内在住の私としては、このあたりが日帰り出張の限界でしょう。 片道6時間ですが、交通費自体は新幹線で東京へ行くより安いのです^^ 飯山市は豪雪地帯で、去年の大雪の時は自衛隊が出動したほどなのだそうですが、今年は何十年ぶりかの暖冬で、雪はほとんど見当たりませんでした。しかし、冷え方は大阪とぜんぜん違いますし、帰り際には盛大に吹雪いてきて、いかにも信州というのを実感しました。雪の中を進む気動車というのは、旅情満点。 セミナー受講者は20名程度、皆さん熱心に聞いていただきましたので気持ちのよいセミナーでしたが、帰り着いたらさすがに「疲れたー」というのが実感です。車中ビールを飲んで寝てきただけなのですが。 幸い翌日の今日は日曜日。助かります^^
![]() 「オッサン笑い」というのは、私の造語です。 よく時代劇を見ていると、 「越後屋、そのほうもあこぎよのう」 「何をおっしゃいます、お代官さま、へっへっへっへ」 この「へっへっへっへ」を称して「オッサン笑い」と言っているのです。 人間会話のどのタイミングで笑うかで、品格がでるわな〜と思います。とくに年配者の「へっへっへっへ」は全くいただけません。 パーソナル・コーチングはできるだけコーチ・クライアントとも笑いの出る明るいセッションにしたいと思っていますが、笑い方とタイミングは大切なのです。「オッサン笑い」だけは自分自身が絶対やりたくない、とかねがね思っているのです。
![]() パーソナル・コーチングのセッションで上司との人間関係の問題は極めてポピュラーなテーマでしょう。私も今まで多くの例にお付き合いしてきました。 上司に確かにイヤな人というのはいます。 無能の上司ならため息をついていればいいですが、有能な上司で、すべての言動が自分の出世・保身から出ているな、と感じる人は相手としては最高に手ごわい。部下を傷つけるようなことは平気で言いますが、言ってることはそれなりに正論だから太刀打ちできないわけです。 しかしこんな人は順調に来ているように見えても、自分から負のカルマを確実に背負い込んでいっているのは間違いありません。いずれ他人を傷つけてきた報いをなんらかの形で清算することになるでしょう。 つまり、わざわざ負のカルマを自分で背負いこんでいるのですから、お気の毒であるわけです。機械的に頭がよくても、残念ながら人間理解に聡明さが欠けるため、ある意味暗愚であるわけです。いずれは寂しい失意の人生が待っています。 だからこの人を憎んだりするのは全く筋違いです。それどころか、憎むと自分まで負のカルマを背負う事になって、相手と五十歩百歩ということになります。 カルマを背負ってお気の毒、と考えれば、わりに相手から傷つけられても立ち直りが速い、と思いますが、いかがでしょうか。いずれにしても相手と同じレベルで勝負しないで、こちらが一段大きくなる必要があるということですね。
![]() パーソナル・コーチングはコーチもクライアントもある程度の「青臭さ」が必要なのです。 まずクライアント側が老成した人だと、 「そんな見ず知らずの人に、自分の事をなんでも話せるのか?しかも電話で?そんなのかなわんなぁ」 となってしまいます。コーチ側だってそうです。 「あんなコーチングの実習なんて、馬鹿らしくてやっとれんわ。『気付き』なんて言ってるけど、子供の遊びじゃないか」 いずれもそれなりに正しいと思います。要はパーソナル・コーチングをやるには老成しすぎていると言わせてもらいましょう。 先日、コーチングを学びたいと言って私に連絡を取ってきた60代の人ですが、 「そんな個人相手に相談に乗ってわずらわしくないですか」 と平然と言う。 結局、老成しすぎていると、見ず知らずの他人と関わるということに関して積極的になれないのでしょう。だから年配者にコーチングをするニーズも年配者がコーチングを受けるニーズも見出しにくいのではないか、と思わざるを得ないのです。 ある意味、年取って好奇心が減退するのではないか?と思います。私はそんな「老成」はしたくはないです^^ |
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700 人前で話すコツ 699 あまり目標達成のみにこだわるのも善し悪しだ 698 ビジネス・コーチングはカスタマイズ 697 自分の精神の防御が第一 696 女性の誘い方 * 695 サラリーマンは流されて生きるしかない? 694 頭から否定しない 693 危うく難を逃れた 692 コーチングに合わない人 691 マッサージ1回分 * 690 もう謝るな! 689 コーチング研修 688 問題意識が感じられないとき 687 とっとと答を渡す 686 高知市に出張 * 685 コーチング臭いコーチング 684 体調いかんにかかわらず 683 デジタル・デバイド 682 ファンレター 681 病との付き合い方 * 680 保健師向けコーチング・セミナー 679 片道6時間、日帰り出張の限界 678 オッサン笑い 677 カルマを背負ってお気の毒、と考えよう 676 「青臭さ」が必要 * 675 コントローラー 674 大言壮語 673 実情は仕切り直し、出直し 672 Wikipediaのコーチングの解説 671 一緒に考えましょう * 670 軽く、明るく、前向きに 669 それをコーチングで引き出してもらえると思ってました 668 執事という考え方 667 おせっかい 666 そんなに忙しくないコーチ業 * 665 おかしいぞコーチング学習者 664 事業を従業員に解説する 663 睡眠不足 662 何かを取ったら何を捨てなくてはならない 661 コーチング1回15分 * 660 質問の呼び水 659 人当たりの丸さ 658 「気持ちはわかる」「無理もない」 657 自分のブランドを築く 656 自己承認を磨く * 655 過去を封印する 654 自分の人生何だったのか、という視点 653 コーチングに価値を見出さない世代 652 皿を食ったらウサギになる 651 指導口調 *** コーチングを受けてみませんか *** コーチングとは(私見) *** 社会人のためのカウンセリング *** カウンセリングとコーチング *** ビジネス・コーチング入門 *** ライフワーク・コーチングの奨め *** オーケストラ再生のオーディオ *** オーケストラ録音を聴く |
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