今回のコンセプトは、19世紀から20世紀にかけての200年間、革新的考えが世界中で広まるのが遅れるもしくは政治勢力や国家として大きくならない世界の構築を目指します。
今回の「革新的考え」は、アメリカ型の傾斜分配型資本主義、自由主義、社会主義、共産主義などを指すものとします。本来なら「国民国家」もしくは「ナショナリズム」も含めるべきですが、今回は二次的なものとします。
また、日本の発展が江戸時代後半から斬新的なものとなり、日本が大日本帝国としてアジア世界を啓蒙する程度を低下さていきます。当然ながら、日本の必要以上の隆盛によるアジアでの混乱を減少させ、アジア地域の独立を遅延させます。
そして列強と呼ばれる国家は、イギリスが作り上げた立憲君主制度(議会制民主主義)へと政治的に流れ、各列強のつまづきが常に最低限のため、世界では帝国主義が緩やかに続いていきます。
そして18世紀において緩やかな前進の象徴である、日本の江戸幕府による治世の変化を最初のターニングポイントとして設定します。
では、第一部「御江戸帝国主義」から順に進めていく事とします。
なお今回は、前書きのような文章を除いて、ある程度の詳細を記した年表で表現を行っていきたいと思います。
それでは、此度も虚構の世界へと参りましょう。
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