● 始 め に ●
「日本人による大航海時代」と「織田信長による天下統一」。この二つのキーワードは、日本人の時間犯罪者にっては、至上の命題ではないでしょうか。
今回は、そういった世界を少しばかり駆け足で覗いてみたいと思います。
果たして二つのキーワードの達成は可能であったのか。可能とするにはどのような条件が必要だったのか。織田信長は絶対王政を作り上げたり、「皇帝」になったりしたのか。日本は、イギリスのように世界征服ができたのか。海外にでたために、日本はスペインみたいに衰退するのか。日本につられて、日本近隣も合わせて発展するのか。東西の逆転は存在するのか。実はぬくぬくと日本列島で過ごす史実の流れがモアベターじゃないのか。
時間犯罪の重症患者である私などは、様々な疑問が妄想の花畑の中でチョウチョのように舞ってしまいそうになります。
そこで今回は、織田信長の天下統一を軸に妄想の翼を少しばかり広げてみたいと思います。しかし彼だけに全ての負担を押しつけるのは少しばかり酷なので、前段階として日本人に東アジアの海に今少し早く進出してもらう事にしました。
そして「お約束」として織田信長の時代は、日本の黄金期もしくはボーナスタイムとしますし、史実の近似値に近い繁栄した時期には相応の人物が出てきたりします。(暴れん坊将軍の時代には、織田家の暴れん坊将軍が出てくるわけです。たまに史実と同じ人もでてきます。幕末辺りはまだ未定。)
ただしヨーロッパ史は、日本が関わったもの以外の変更はできるだけ行わないものとします。恐らくヨーロッパは、いつもの面子が出てくると思います。17世紀から、史実での大日本帝国があるような感じで色々と日本が関わっていく形になるでしょう。また過度の技術暴走や文明進歩の前倒し、もしくはその逆は考察しません。ただしお約束の世界なので、日本に(とても)有利なフラグ展開はご愛敬とご理解ください(笑)
また海外進出したばかりに没落していくという、鬱な日本史も全然アリだとは考えます。時間犯罪としては、発展とは真逆の状況も興味深い事象ですからね。そのうち、死亡フラグばかりのやつも作りたいと思います。
なお、今回のコンテンツは「架空史」が目的ですので、20世紀初頭辺りを幕としたいと思います。「架空戦記」的なストライクゾーンは扱いません。一応の目安としては、織田信長没年から300年後がゴールラインとお考えください。
それでは、此度も虚構の世界へと参りましょう。
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